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2009年12月 5日 (土)

「共同親権」って知っていますか? NPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむとNPO法人全国女性シェルターネットがアンケートを実施(年内まで)

■DV離婚に「共同親権」は可能か? (日本DV防止・情報センター メールマガジン28号より )

日本では、未成年の子どもがいる夫婦が離婚をするときは、どちらかが子どもの親権者を離婚届に記入することになっています。

 このため離婚の際に、子どもの親権や面会をめぐっての争いが激しくなり、それが子どもに悪影響を及ぼしています。どちらか片方のみが親権を持つ「単独親権」がその要因のひとつと考えられることから、これを緩和するため諸外国で制度化されている「共同親権」を日本でも法制化 しようという動きがあります。

 具体的な例にあてはめると、離婚した後、親権を持つ母親と同居している子どもの場合、同居していない父親にも親権を認めようというものです。つまり、離婚後も、子どもの監護などの責任を共同で果たすということです。
 
 確かに理想はそうであっても、このようなことがDV離婚において可能でしょうか

そもそも、暴力によって支配と被支配が確立している関係で、共同親権者として話し合い、子育てをできるでしょうか? 話し合いができないために、DVの場合は協議離婚ではなく、裁判で離婚をするケースが多いのです。

 安易な考えでの「共同親権」の導入は、DV被害者や子どもにとって、危険にさらされる深刻な事態を招きかねません。

 ようやくDV防止法の保護命令によって、DVから逃れようとした時、DV被害女性だけではなく、子どもも含めた接近禁止命令で、心身の 安全の確保ができるようになったのです。それまで、別居期間などDV被害女性が子どもを連れて家を出た場合、子どもに会うことを盾に加害男性は接触を図るため、女性は常に加害者の付きまといを恐れ、おびえ てきました。

「共同親権」の法制化を考える場合、あくまでも「共同親権」が子どもにとって利益になるのかどうかを、ひとつひとつのケースできめ細やかに 判断されなければ、「共同親権」の法制化は、DV被害者や子どもたちにとっては恐怖をもたらす制度になるのではないでしょうか。


■子どもと親の面会交流実施機関の設置について

一方、今年10月に開催された、中国地方弁護士大会で、子どもと親権をもたない親とが面会する機関─面会交流実施機関─の設置を求める決議が採択されました。
 
 この決議では、子どもの権利として、親権者でない親との面会が適切にかつ安全に行われるために、面会施設を備えた中立的な実施機関の設置を、各地方公共団体に求めました。
 また、国に対しても財政的な負担を含む政策支援を求めています。

 子どもの権利条約でも、子どもの権利として、親との面接交渉や面会の重要性を認めています。「離婚後や別居中の家庭でも、親権をもたない親との面会交流の機会をもつことは、子どもの成長・発達にとって必要である」とされているのです。

 しかし、DV離婚の場合のように、子どもにとって親との面会が利益どころか、障害になるケースもあります。あくまでも、判断の基準は、子どもにとって親と交流を持つことが望ましいものであるかどうかが重要です。
 
 これまでの裁判で、DV離婚後の子どもへの面会の申し立てが却下されたケースは数多くあります。しかし、DVのケースであっても、子ども自身と加害者との関係が保たれていて、面会を希望する場合は、十分に安全を確保したうえで面会できる工夫のある制度や施設が必要となります。
 
 採択された決議の提案の中では、「弁護士が説くDV解決マニュアル」(日本DV防止・情報センター 朱鷺書房)で紹介している、米国の「子ども面会センター」類似の施設を都道府県レベルで構築することが望ましいとしています。

■「親権」とは誰のためのものか

 「共同親権」も「面会」も、どちらも、子どもにとって利益となるのかどうか、子ども主体に考えられるべきものです。しかし、実際は、面会の有無が養育費の支払いに影響を与えているという報告があります。

 DV離婚の場合は、より慎重に子どもへの影響を考え、「共同親権」や「面会」について、丁寧で繊細な判断が必要といえるでしょう。   

■共同親権についてのアンケート

 DV離婚のケースでは、子どもの親権は大きな問題となっています。DV被害者にとって、親権をめぐってどんなことが問題とされ、どのようなことが望まれているのでしょうか?「共同親権」はDV被害者にとって、安心安全な制度といえるのでしょうか?

 面会・養育費・共同親権制度について、NPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむとNPO法人全国女性シェルターネットがアンケートを行っています
 
 DVで苦しむ女性や子どもたちにとって、どんな制度が望ましいのか、皆さんの声を届けてください。呼びかけは以下のとおりです。

現在、両親が別れた場合、子どもの親権はどちらかひとりの「単独親権」です。この離別後の子どもの「親権」のありかた等について、「共同親権」などさまざまな提案がされています。現行でどのような問題があるのか、まず調査が必要だと思います。

現在親権・監護権をもっている親(主に母親)たちの声については、いまだ調査が行われておりませんし、意見の反映も行われていません。

そこで、急遽、20歳未満の子どもをもつシングルマザー(離婚・非婚・別居中のかたを含む)を対象に、アンケート調査を実施し、年内に該当するみなさんの声を集め、来年早々には政府等への要望に生かしたいと思います。ご協力を御願いします。


以下のURLから直接書き込むことができるようになっています。


      ↓      ↓      ↓
   http://www.asankhya.com/singlem/200912/

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コメント

昨日の読売新聞に、男女共同参加週間キャチフレーズ募集とあったので、よかったら取り上げてもらえたらいいなと思います。
文字数制限なし、シンプルで心に残るものということで、だれでも応募できるそうです。
〒100・8914
東京都千代田区永田町1の6の1
内閣府男女共同参画局総務課「キャチフレーズ募集係」
ファクス03・3581・9566
ホームページの応募フォーム
http://form.cao.go.jp/gender/opinion-0021.htm1
締め切り2月26日

投稿: oasis | 2010年1月27日 (水) 21時06分

私はサバイバーです。
多くの人々にジェンダー理解をと思っています。
今年の全国シェルターシンポジウムの質問で、司法生からの言葉に愕然としました。
まだまだ、未発達の分野なので、これからも頑張っていこうと思っています。

投稿: oasis | 2010年1月27日 (水) 21時17分

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